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テキストにポイントを記入して知識を整理

柏市都市部開発事業調整課 金田さん

9月24日(日)に実施された「第7回自治体法務検定・基本法務」全国一斉受検において、女性公務員の方が見事プラチナ(975点)を獲得されました。早速、お話を伺いましたのでご紹介いたします。
柏市都市部開発事業調整課に勤務される金田様です。

 

 

簡単にお仕事の履歴を聞かせて下さい。

 入庁してまず、市民課で印鑑登録や住民票の写しの交付等の窓口業務に従事し、次に、法務の部署で訴訟事務、法律相談事務、例規や議案や契約書の文書審査事務等を担当しました。現在は、建築や開発に伴う近隣住民と事業者との紛争予防と調整、建築審査会や開発審査会の事務局の仕事をしています。

今回、受検された動機をお聞かせください。

 自己啓発のためです。法務能力を向上させたいと思いました。最初は勉強のために自治体法務検定のテキストを読んでいたのですが、より法務能力を向上させるために受検してみようと思ったのです。  

受検は今回が初めてですか。

受検は今回が初めてです。

次に学習方法について伺います。どのような勉強の仕方をされましたか。

 まず,公式テキストを最初から最後まで、重要と思う箇所に下線を引きながら熟読しました。側注も含めて全文、自分で書込みをした部分も含めて、通して熟読することを4~5回繰り返しました。次に、過去問を解いて解説を読み、テキストの該当箇所を読み、テキストに重要なポイントや条文や判例を書き込み、テキストに情報を集約して知識を整理しました。過去問は、繰り返し何回も解きました。また、テキストに掲載されていた判例の主なものをインターネットや判例集で読みました。

勉強は毎日されたのですか。

 学習は、毎日していました。平日は隙間時間を見つけてテキストを読んでいました。休日は過去問を解いてテキストの該当箇所を読んでいました。

基本法務のテキストは難しかったでしょうか。

 憲法、行政法、地方自治法、民法、刑法という、自治体の仕事に必須の内容の基本的事項が網羅されており、自治体法務の勉強をしようとする人が最初に読むべきテキストだと思いました。このテキストに書かれている内容が頭に入っていれば、実際に仕事をしていく中で、発生した問題が、どの法のどの論点に関することかが分かるので、何を調べればよいか(どの条文か、どの判例か等)がすぐに分かるようになると思います。

法務能力を必要と感じるのはどのようなときでしょうか。

 条例上の義務に不満な事業者や、事業者が受けた許可処分に不満な住民に対して説明をする場面では、憲法、法律、条例についての知識を前提として持っていなければ、正確に理論的に説明することはできないので、法務能力の重要性を感じます。
 たとえば、建築や開発行為に不満のある住民が、建築確認処分や開発許可処分の取消しを求めて審査請求や取消訴訟を提起したとしたらどのように対応するか、あるいは、そのような住民が建築や開発行為を阻止するために法的にどのような措置をとる可能性があるか等を検討することがあります。このような場面では、行政不服審査法、行政事件訴訟法、民事訴訟法等の知識や判例の知識が必要になります。

法務の勉強は今回が初めてですか。(初めてではないとしたら,今回の学習とはどこが違いましたか)

 行政法、地方自治法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、行政手続法、民法、業務に関する個別法について、参考書を読んで勉強をしていました。今回の学習との違いは、今回は、テキストを読むだけでなく、問題を解く勉強をしたので、より深く理解でき、定着度もより高かったと思います。

受検後の感想について率直にお聞かせください。

 きちんと理解していなければ解けない問題になっており、十分理解している事項と理解が不十分な事項が明らかになる試験であったと思います。テキストを中心にしっかり勉強して理解すれば結果に結びつく試験だと思いました。また、試験という明確な目標があったことで学習意欲が高まり、知識の定着度や理解度も深まりとてもよかったと思っています。

最後に、これから受検する人へのアドバイスをお願いします。

 自治体の仕事に結びついた法的知識を身に付けたいけれど、どうやって勉強すればよいか分からないと勉強方法に悩んでいる人には、自治体法務検定の受検を目指して勉強することをお勧めしたいと思います。学習方法としては、まずは公式テキストを熟読してその内容を確実に理解することが大事だと思います。また、過去問を解くと、テキストを読んで理解したと思っていても実は理解が不十分であった事項が分かりますので、過去問を解くことも大事だと思います。

 

ありがとうございました。