一般受検者の声

特別座談会―大学生受検者にお話をうかがいました!

2011年1月、新潟大学で自治体法務検定(政策法務)の団体受検が行われ、この検定を受検した新潟大学の加藤大介さん(4年生)、青海将弘さん(4年生)、井口貴文さん(3年生)にお集まりいただき、自治検についての座談会を行いました。加藤さん、青海さんは2011年4月から福島県庁に入庁されます。井口さんも将来、自治体で働くことを志望し猛勉強中です。



ヤル気のある人にすすめたい

泉南市総務部総務課 宮本 剛 さん

法務能力が必要であると実感するのはどんな場面ですか?

市民の方から日々様々なことを聞かれますが、その時に条例や規則を踏まえ説明を行うのとそうでない対応とでは市民の方々に与える印象がまったく異なります。法令を踏まえた説明を行うと、順序立てて納得していただくことができますし、論理的で理にかなった説明がないと何よりも市民の方が不安になりますよね。ですので、原課の職員にもよく言ってることですが、常に条例や規則にあたる習慣をつけておくということが必要であると思っています。



「立ち止まって考える」姿勢

川崎市監査事務局財務監査課 板垣 宏司 さん

法務能力が必要であると実感するのはどんな場面ですか?

現在は監査事務局におり、事務が法律や条例等に従って行われているか、効果的に執行されているかを監査しています。監査をする事務が多岐に渡ることから様々な法律や条例を読む機会が多いため、法制執務や解釈手法の必要性を感じています。また、地方自治法や行政手続条例などの基本的事項について理解しておかなければ、是非の判断ができないことがあります。市民や職員に説明する際に、法律を知ったうえでの理論構成がないと説得力がないと感じています。



法との親和性を意識する

川崎市総務局総務部法制課 今井 健明 さん

これまでのお仕事で政策法務を意識されたことはありますか?

入庁してすぐに生活保護の部署に配属されました。そこでは、生活保護を受けている方だけではなく、ご家族の方、病院の職員など様々な関係者と接する機会が多く、その都度で様々なことを聞かれます。その際に、制度内容の知識、法務の理解が必要であることを実感していました。常に何らかの判断に迫られたとき、やはりそこには法的根拠があると思っています。とりわけ、私は新人で経験が浅かったので、そのように強く思っていたのかもしれません。その後、現在の法制担当課に配属され、条例規則の立案・審査、各課からの法的相談、助言などを行っており、日々、政策法務との関わりを実感しています。



あらゆる業務のベースとなるもの

千葉県県土整備部住宅課 江口 淳 さん

これまでどんなお仕事を経験されてきましたか?

これまでには、消防や防災関係、市町村行財政診断、選挙事務、公有財産の管理や処分、予算関係、収税事務や課税事務など様々な仕事を経験してきました。現在は、住宅政策に係る企画・立案や庁内関連部局との調整を行っています。主に高齢者居住安定確保計画の検討、千葉県住生活基本計画の見直し、災害対策などの危機管理に関する業務をしています。



まずは仕事の価値を見出すこと

町田市財務部納税課 井出 博之 さん

受検後の率直な感想をお聞かせください。

検定の内容は、入門編としてはちょうどよいと思いました。もう少し難易度の高い上のランクがあってもよいのかもしれません。また、現在の部署では、税の滞納処分などを担当しており、法律で事務の内容がほぼ決まっているため、裁量の幅は少ないのですが、自治検の学習を通して法律の解釈や課題の発見を意識するようになりました。市独自の政策や事業を推進している部署では、自治検の知識は具体的な現場で役立つのかもしれません。



「知る」だけでなく「理解する」

町田市建設部道路整備課 田代 章憲 さん

これまでどんなお仕事を経験されてきましたか?

生活保護課、都市計画課、東京都出向、納税課などを経て今は道路整備課で用地買収の事務を行っています。これまで現場に近い仕事が多く、自治体による権力行政、給付行政を所管する部署でしたので、例えば、税金の差押にしても、生活保護の受給にしても、都市計画の推進にしても、用地買収にしても、行政がなぜこういうことができるのかといったことをきちんと理解していないといけないと常々感じています。特に、事務職では法律の基礎がないとミスを犯しやすくなるので、プロである必要はないのですが、法律の基礎的な内容をおさえておくことをいつも後輩に指導しています。



法とは・・・ずっと勉強し続けていくもの

東京都財務局経理部総務課文書係 玉木 義人 さん

法務にはもともと馴染みはありましたか?

現在入庁3年目で、大学時代は英文科に所属していたので、法律に接したのは公務員試験を受けた時とその後仕事で関わるようになってからです。今の仕事は、文書審査などを行っています。



「法のニオイ」を嗅ぐ練習

市川市議会事務局議事課 野村 憲一 さん

検定を受検したきっかけは何ですか?

最初は検定ブームの一つとしてしか認識しておらず、話のネタとしてやってみようという程度だったのですが、自治検の公式ホームページを見ると、役所単位で団体受検を行っていたりしていたので、これは本格的な検定なのかなと思いました。



仕事が楽しくなるように

吉川市政策室職員担当 松本 英明 さん

これまでのお仕事と政策法務の関係は?

私は、入庁後、法規担当、教育委員会、介護保険、埼玉県庁への出向を経て現在の部署にいるのですが、本格的に政策法務の必要性を実感したのは埼玉県庁に出向した時でした。県庁では、市町村課で人事給与や地方自治制度、個人情報保護制度などを扱っていました。そこではいつも県内の市町村からひっきりなしに質問の電話がかかってくるので、その場で対応しないと仕事が溜まっていく一方なんです。それで、なんとか追いつくためには自分が勉強するしかない状況でした。自分に投げかけられる課題に対して、法的に迷う部分なども多く、その時に政策法務関連の書籍を何冊か読み、実感として政策法務がわかってきました。必死で勉強しているときはとても苦しかったのですが、それを乗り越え、様々な課題に応えられるようになると、仕事が楽しいと思えるようになりました。今回、自治検を受検したのもこれまで勉強した知識を実務で反映させた実践知というものを試してみたいと思ったからです。