楽しみながらの勉強がプラチナ獲得の秘訣!

宮野晋吾 様
兵庫県尼崎市保育課
宮野晋吾 様

楽しみながらの勉強がプラチナ獲得の秘訣。時には銭湯で、時にはジムで走りながら内容を復唱。そのユニークな勉強法とは・・・。

兵庫県尼崎市保育課に勤務する宮野晋吾さんは、平成29年度の団体受検・政策法務で930点を獲得し、見事プラチナクラスに輝いた。基本法務でも825点でゴールドクラスであった。その宮野さん、昨年の成績は政策法務345点、基本法務405点であった。飛躍の裏に何があったのか、そのユニークな勉強法について伺いました。

工夫して学習した証の愛着のテキストとともに
過去問からポイントをテキストに記載
現在のお仕事は―。
現在は、こども青少年本部事務局保育課に勤務。私立保育園への補助事業に関する業務などに携わっており、入庁して4年になります。入庁前は金融機関に勤めていましたが、転職して公務員になりました。
受検の動機は―。
入庁後、日々の仕事をしていく中で、法務能力の必要性を実感していたところ、本市で団体受検制度が開始されることを知り、良い機会だと思い受検を決意しました。私の場合、団体受検資格(本市での団体受験資格は、採用学歴で異なり2級在級職員が対象で(大卒)採用4年目、(高卒)採用8年目からとなる)を満たすのが平成29年度からでしたので、平成28年度に腕試しのつもりで一般検定を受けましたが、テキストでの勉強は全くしていませんでした。受検をしてみて、この検定は表面的な知識だけではなく、正確な理解と幅広い知識が必要であると痛感したため、綿密な対策と学習計画を立てて、次の受検に臨みました。
最初(平成28年度)に受検した印象は―。
難しいと思いました。特に行政法は設問の意味も理解できないレベルでした。
勉強の方法は―。
アウトプット中心の勉強をしていました。過去5年分の検定問題を3回解き、そのポイントをテキストの関連個所にメモするなど、テキストをノートのように使っていました。(写真参照)
また、マンガの判例集(辰巳出版)や「判例百選」(有斐閣)を手元に置いていました。判例の読解問題があるので、多くの判例の原文に触れることが大切だと思ったからです。
学習時間は―。
平日は1~2時間。休日は10時間程勉強したこともあります。基本法務と政策法務で約6ヶ月間かけました。 (写真参照)
そのほかに勉強方法のポイントは―。
テキストに書かれているストーリーをあらためて自分の言葉で説明していました。例えば、スポーツジムでのジョギングの最中に、頭に入れたテキストのストーリーを自分の言葉で(声には出さずに)説明したりしました。架空の授業や説明会を行うイメージです。行きつけの銭湯の中でもこれを繰り返していました。
ストーリーといいますと―。
テキストに記載されている内容(因果関係、背景、時系列など)の流れです。テキストを読む時は語句を暗記するという意識ではなく、あくまで、内容やその流れを理解しそれを説明するという視点を重視していました。
受検後、業務への取り組み姿勢の変化は―。
実務的な面では、対処療法的な解決の仕方から、まずは幅広い視野から考えるという意識に変わりました。また、関係法令を見ることにも抵抗がなくなりました。
検定を受ける方にアドバイスを―。
テキストは厚いですが、初めて法律を学ぶ人でも読みやすい内容になっているので、最初の一歩を踏み出すことが重要だと思います。自分に合った勉強法を信じることが楽しく継続的に学べる秘訣です。また、受検に際しては家族の協力や、同僚、受検を志している友人とのコミュニケーションを大切にすることもモチベーションを維持する上で重要だと思います。私自身、今回このような成績を取れたことは、職場の上司に受検の応援をしていただいたことや、周りの皆様に支えていただいたおかげだと思います。

―ありがとうございました。今後は満点をめざし頑張ってください。